インプラントの寿命はメンテナンスしだい!予防歯科で長持ちさせる方法とは?
皆さんこんにちは。
横浜みなとみらい駅から徒歩3分の「ランドマーク歯科 三島」です。
インプラントに興味はあるものの、「インプラントを入れたら一生使えるの?」という疑問を持っている方がいらっしゃるかもしれませんね。
インプラントの寿命は一般的には10〜15年といわれていますが、ケア次第では半永久的に使っている方もたくさんいらっしゃいますし、反対に平均的な寿命までもたない人もいます。
そんな違いがあるなら、どうすればインプラントが長持ちするのか気になりますよね。
今回は、そんなインプラントの気になるポイントや長持ちさせる方法について解説します。
三島彰太 院長
医療法人社団三島会
三鷹 三島歯科入職
横浜 スカイビル歯科移動
横浜 ランドマーク歯科三島移動
院長就任
医院名:ランドマーク歯科三島
所在地: 〒220-8107
神奈川県 横浜市 西区みなとみらい2-2-1
ランドマークタワー7F
クリニックフロア
Contents
インプラントの寿命は実際、どれくらい?
むし歯や歯周病で歯を失ったときに、なにでカバーするか悩む方も多いでしょう。
今までと変わらない噛み心地めで、快適な生活を送るにはインプラントがおすすめです。
インプラントは、他の歯を削ることなく、見た目も自然なので美しい口元でいられる、といったメリットもあります。
インプラントに興味はあるけれど、長持ちするか気になっている方はこの記事を参考にしてください。
インプラントの平均寿命は何年?
インプラントは、使っているメーカーや埋め込む部位の状態などで個人差はありますが、一般的な寿命は10〜15年といわれています。
インプラントの歯ぐきに埋入する部分、つまり歯の根っこにあたる部分「インプラント体」は、チタン合金という素材でできています。
このチタン合金は丈夫で、埋入した後は骨との結合性が大変優れているため、インプラントは、硬いものを噛むなどの負担にも十分耐えることができる機能をもっているのです。
入れ歯やブリッジと比べると長い?短い?
入れ歯の平均寿命は4〜5年、ブリッジは7〜8年といわれているので、インプラントの平均寿命は長いといえます。
じつは、歯の失われた部分の骨は痩せやすいという特徴があります。
そのため、入れ歯は作ったばかりの頃はぴったり合っていても、装着しているうちにその部分の骨が痩せて合わなくなってしまったり、バネのかかる歯に負担がかかりダメになってしまったりすることがあります。
また、ブリッジは、健康な両サイドの歯を削る必要がある治療法です。
そのため、被せ物の隙間からむし歯になってしまうリスクが伴います。
一方で、インプラントは、他の健康な歯を傷つけることなく処置ができ、埋入したインプラント体と骨が強固に結合するため、長くご自身の歯と同じように機能し続けることが可能なのです。
一生涯使えた人もいる?
インプラント治療を受けた患者さんの中には、亡くなるまでの40年間生涯インプラントを使い続けたという方もいらっしゃいます。
このことから、インプラント治療後も適切なメンテナンスを続けていれば、平均寿命を超えて使用できることが明らかになってきました。
インプラントが登場した初期の患者さんですので、今よりも精密さや性能も劣る部分もあったかも知れませんが、それでもこの結果を残すということはメンテナンスがインプラントの寿命に大きな影響を及ぼすことがわかるエピソードですね。
半永久的に使えるって本当?
インプラントは、ただ単に失った部分を補うだけでなく、自分の顎の骨にインプラントを埋入して結合させることで、ご自身の天然の歯とほぼ変わらない機能や噛み心地を回復させます。
近年、インプラントの精密さも、技術も当時よりははるかに向上しています。
その精度の向上に加えて、インプラント後のメンテナンスをしっかり行うことで、半永久的にお使いいただけるインプラントになる可能性は十分あり得るでしょう。
インプラントの寿命をできるだけ長く延ばす方法
せっかくインプラントを入れたからには長持ちさせたいですよね。
では実際に、半永久的に使うためにはどのようなことをすればよいのでしょうか。
(1)プロケア:歯科医院での定期的なメンテナンス
「痛くないのに、歯科医院でメンテナンスをする必要があるの?」とお思いの方もいらっしゃるかもしれませんね。
まさにそこがポイントで、インプラントを本気で長持ちさせたいならトラブルが起こってから動いていては遅いのです。
インプラントを長持ちさせるためには予防がカギ。歯科医院での定期的なプロのケアは欠かせません。
歯科医院でのメンテナンスでは、
・インプラント周囲の炎症の有無
・歯ぐきが腫れたり、膿が出たりしていないか
・歯ぐきの境目の歯周ポケットが深くなっていないか
・インプラントがグラグラ動いていないか
・かみ合わせが強く、インプラントに負担がかかっていないか
など、ご自身では発見できないところまでプロの目でチェックします。
クリーニングでは、インプラント用の専用の機械を用いて、インプラントの複雑な構造の隅々までをお掃除し、歯磨きでは落としきれない汚れ(歯石やバイオフィルムという細菌の膜)を徹底的に取り除きます。
(2)セルフケア:毎日の歯磨き
予防の基本は、ご自身での毎日の歯磨きです。
たとえ歯科医院で定期的にメンテナンスを受けたとしても、それは3カ月~半年に一度のタイミングにすぎませんが、歯磨きは毎日行える予防ケアだからです。
インプラントの炎症につながる細菌は、歯周ポケットに溜まりやすいです。
そこを歯ブラシに加え、歯間ブラシやデンタルフロスなどの補助的清掃用具できれいにします。
定期検診では、患者さんお一人お一人に合ったブラッシングのコツや、歯間ブラシ・フロスなどの効果的な使い方もお伝えしますので、毎日のお口のケアをしっかりしていきましょう。
(3)プロケアとセルフケアの併用がポイント
インプラントを入れた後、何もしないのは、せっかく費用をかけたインプラントが台無しになってしまう可能性があるのでもったいないですよね。
ですので、インプラントを半永久的に使うために、毎日の丁寧なセルフケアと、歯科医院でのプロのケアを続けることがポイントです。
当院では、3カ月に1回のメンテナンスをおすすめしています。
難しい部分の磨き方なども丁寧にお伝えしますので、何でもご相談ください。
インプラント治療の前にしていただきたいこと
インプラントを一度入れたら、長く安定した状態で使っていきたいですよね。
インプラント治療を成功させて長持ちさせるために、まず行うべきことは何なのか、チェックしておきましょう。
歯周病を治療しておくこと
インプラントを長持ちさせるためには、インプラントの治療の前には、歯周病を治療しておくことが必要です。
歯周病は、歯ぐき周りの細菌が原因で炎症を起こしている状態で、この細菌により歯ぐきだけでなく、歯を支える骨までもを破壊してしまいます。
歯周病の状態だと、インプラントを埋入した後に骨との結合ができません。
強い噛む力にも耐えることができるといったインプラント本来の力を発揮できなくなってしまうのです。
また、インプラントは外科手術を伴うので、感染症防止のために、器具などの衛生面の徹底や、無菌状態での治療が非常に大切です。
治療の際に歯周病菌が入り込むと、治療過程や、治療後に悪影響を及ぼしてしまうリスクがあるので、歯周病治療を終えてからインプラント手術に進んでいきましょう。
理由(1)インプラントの土台をしっかりさせるため
インプラントは、埋入した後にインプラントの土台と、顎の骨や歯周組織が強靭に結合して、強い噛む力にも耐えることができる修復物になります。
しかし、歯周病に感染していると、歯ぐきや歯を支えている歯槽骨に炎症を引き起こし、インプラントと歯周組織のの結合がうまくいかず、せっかくインプラントをいれたのにグラグラと揺れて安定しないといった悪循環になってしまうのです。
インプラントの土台である顎の骨は、家でいう基礎と同じです。
ここをしっかりと強いものにするために歯周病治療をしておくことが大切です。
理由(2)インプラント周囲炎の予防のため
インプラントも、清掃状態が悪いと、歯ぐきの隙間に歯垢(プラーク)が溜まり、細菌が入り込みます。
歯周病と同じような症状のインプラント周囲炎になってしまうと、インプラント周囲の歯ぐきが炎症を起こし、いずれはインプラントを支えている骨を溶かすリスクがあります。
また、治療の最中に細菌が入り込んでしまうと、インプラントの治療過程や予後が悪くなってしまうので、インプラントの治療前は歯周病の治療を終えましょう。
次では、そんなインプラント周囲炎について詳しく説明します。
インプラントも歯周病になる!「インプラント周囲炎」とは
インプラントの上部構造は人工歯なので、むし歯になることはありません。
ですが、インプラントが埋まっている骨や、その周囲の組織は天然なので、インプラントも歯周病になるリスクは大いにあるのです。
インプラント手術が成功したとしても、そのあとに歯ぐきの中で炎症を起こしてしまうと、インプラントを支える骨が破壊されて、インプラントが脱落してしまうなんていうことも。
メンテナンスを怠ると、このような「インプラント周囲炎」を引き起こす可能性があります。
インプラント周囲炎になると、どのような症状がでてくるのかを知り、症状がでたら早期に解決しましょう。
(1)インプラント周囲炎の症状
インプラント治療をしてから、このような症状が起こる可能性があります。
・歯ぐきが腫れる
・歯ぐきから出血する
・インプラントがぐらぐらと動く
・インプラントの部分を押すと痛い
・腫れたり、膿が出る
・口臭がある
このような症状があれば、インプラント周囲炎になっている可能性があります。
(2)インプラント周囲炎のリスクを高めてしまう要因
・喫煙習慣
インプラントを入れた後、骨との結合を阻害し、予後が悪くなるリスクがあります。インプラントの手術を希望される方は医師と相談し、禁煙を心がけましょう。
・歯ぎしりや歯列不正
歯に無理な力が加わってしまうと、人工歯やインプラント体に負担がかかり、破損やインプラント周囲炎のリスクが高くなってしまいます。
・全身疾患がある
糖尿病などの全身疾患があると、感染のリスクや予後の悪化につながる可能性がありますのでコントロールが必要な場合があります。気になる方は医師にご相談ください。
インプラント周囲炎の治療法
インプラント周囲炎になった場合は、患部を専用の機械で洗浄したり、薬剤を使った洗浄、抗生物質などを服薬していただき経過を見ていきます。
あくまでもインプラント周囲炎の進行を食い止めるものなので、毎日のセルフケアに加えてメンテナンスに通っていただき、未然に防ぐことがなによりも大切です。
インプラントを長持ちさせるためにメンテナンスと歯磨きの徹底を!
インプラントは、見た目も美しく、噛み心地もご自身の歯と変わらない、大変優れた修復物です。
せっかく入れたインプラントを長くお使いいただくために、メンテナンスでしっかりサポートいたします。
それに加え、毎日のご自身の歯磨きの徹底をしていただくことで、インプラントの効果が長く発揮できることでしょう。
インプラントに興味があり、説明を聞いてみたいという方はお気軽にご相談ください。
▼インプラント手術の成功のために必要不可欠な「歯科用CT」について詳しくはこちら▼
「歯科用CTとは?インプラント治療の前に検査が必要な理由」
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「インプラント手術の経過をよくする前日・当日・翌日の過ごし方」
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