お口の中を清潔に保ち、歯の健康と感染症を予防!
毎日の歯磨きだけでは落としきれない汚れは、蓄積汚れとなって口内環境を悪化させます。
定期的に歯科でプロによるメインテナンスを受けて、お口の中を清潔に保ちましょう。
口内の衛生環境の維持は、虫歯や歯周病はもちろん、ウイルスが侵入して引き起こされる感染症の予防にも役立つことがわかっています。
このような方に、定期メインテナンスがおすすめです
□虫歯や歯周病を予防したい方
□子どもの歯の健康を守りたい方
□虫歯になりやすい方
□再発を繰り返している方
□口臭を予防したい方
□歯痛や歯科治療が苦手な方
□健康で快適に毎日を楽しみたい方
歯科の予防・メンテナンスでできること
虫歯・歯周病の予防
虫歯や歯周病になってから歯医者に行くのではなく、ならないために予防に行くのが現在の歯科のトレンドです。
痛みを感じなくて済むので、歯科治療が苦手な方こそ、定期的なメインテナンスがおすすめです。
インフルエンザなどの感染症の予防
口内環境を衛生的に保っていれば、外から侵入してくるウイルスによる感染リスクを下げることができます。
認知症の予防
噛む、飲み込む、喋るなど、お口の機能「オーラルフレイル」が弱まると、健康に生きられる「健康寿命」が短くなるということが、国内外の研究機関から報告されています。
長く快適に暮らせるよう、定期的なメインテナンスでお口の機能を保ち、認知症をはじめとする介護予防の取組みを行いましょう。
こうした予防効果を高めるために、歯科のメインテナンスで行っていることを解説します。
「PMTC」
予防効果を高めるプロによるクリーニング
歯の表面に付着する汚れには、数億の細菌が潜んでいる「歯垢」、毒素を出し続ける「バイオフィルム」、細菌が死んで唾液の中のカルシウムと結びついて硬くなった「歯石」などがあります。
これらは、一度付着してしまうと歯磨きでは取ることができません。
歯科医院で、プロによるクリーニングで除去する必要があります。
PMTCとは「Professional Mechanical Tooth Cleaning」の略で、こうしたガンコな汚れを国家資格を持ったスペシャリストが機械的に除去する処置のことをいいます。PMTCで定期的に歯のクリーニングをすると、高確率な虫歯予防が可能となります。
処置中は、痛みや不快感はありません。終わった後は、口内がスッキリします。
「SPT」
歯周病の先進的な予防法
歯周病の再発防止や、再発したときには早期治療といった連続的な経過観察や予防処置を行うことを、SPT「Supportive Periodontal Therapy」といいます。
SPTは、主に歯周病のリスクが中~高レベルの患者さまに特化した予防治療です。
近年の歯学会では、歯周病の予防は「メンテナンス」よりも「SPT」と提唱されはじめています。
歯周病を予防するには日頃のケアも大切ですが、歯医者での定期的なメンテナンスが必要不可欠となります。
「歯磨き」
お口に合った適切なブラッシング指導
せっかく、毎日歯磨きを行っていても磨き方がおかしいと磨き残しが多くなって、虫歯や歯周病を食い止められないことがあります。
当院では、歯肉炎を回復させるブラッシング法として、最も簡単で清掃効果の高い「スクラビング法」を推奨しております。
歯や歯ぐきに無駄な力がかからないペングリップ式で歯ブラシを持ち、毛先を歯に直角に当てて細かく往復運動をさせるスクラビング法で磨きます。歯の表面に歯ブラシの毛束が直角に当たるので歯と歯ぐきの境目の歯垢を簡単に取り除く事ができます。また、清掃性が高いので、この磨き方をしっかりと時間をかけて行うことで、効果的な虫歯予防・歯周病予防につながります。
当院では、歯科専用の口腔清掃器具や薬剤を販売しております。
詳しくは受付までおたずねください。
お口の健康はインフルエンザ・認知症予防につながります
インフルエンザ予防
毎年冬になると流行するインフルエンザ。
近年、お口の中をきれいにすると、インフルエンザの予防効果が高まることが、明らかにされています。
毎日の歯磨きをしっかりおこない、歯科医院での歯周病や虫歯の治療、歯のクリーニング(PMTC)などを継続して口内の細菌を減らすことで、プロテアーゼやノイラミニダーゼの量が減り、インフルエンザの発症が抑えられるとされています。
認知症予防
お口が健康であれば、認知症の発症や認知機能低発症のリスクを抑制できます。
逆に、歯がほとんど無いのに義歯を使用せず、あまり噛めないまま放置している方は、認知症のリスクが上昇します。
さらに、歯周病菌がアルツハイマー病の誘発と症状悪化に関係していることもわかっています。
お口の中が清潔に保たれ、機能が回復すると、食べる楽しみや正常な味覚が戻り、身体だけでなく心の健康にもつながります。